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すでに本物のクレストをTipのシフトボタン中央に埋め込んだ作品を作りましたが、今回は、

純正のボタンの中央に大き目のクレストの掘り込み模様を付けた物を作成する予定です。

原型作成は、

1.入手したキーホルダーをシリコン(後述)で型取りし、

2.エポキシレジンで薄いクレスト型の部材を作り、

3.これに合わせて純正のボタンの中央付近を彫刻刀でコツコツと大まかに彫り、

4.接着剤でクレストとボタンを張り合わせ、

5.周囲の溝を自動車用の薄付けタイプのパテで埋めて整形し、

6.全体に黒の塗装を吹く。

という手順です。

型取りは2層式を用います。原型を上下から囲う感じです。

詳細は、http://www.net-amazing.com/howto.htmを参照ください。大変分かりやすく書かれてます。

 

まず、完成したボタンの裏面の溝4箇所を粘土で埋め

ます。樹脂注入時に気泡が入り込むのを防止する目

的と、強度UPの目的です。

 

 

 

 

 

 

油粘土を使って原型を粘土と面一となるように

埋め込みます。右のはスパチュラという小さいへらです。

下にはクリアフォルダをひいています。

 

 

 

 

 

 

使用した粘土。これがイイんです!以前ハンズで薦められた造型用のものは

シリコンとの離れが悪く苦労しましたが、これは「ペロッ」て感じにきれいに剥がれてくれます。

 

 

後でシリコンを注入しても埋まらない長さの螺子をボタンに装着します。

分割線をどこに持ってくるかが課題ですが、何通りか試したところ、最終的に

ボタンの端部に決定しました。

分割線には断面凸型の出っ張りなどができ、形成面も荒れます。

 

 

 

 

 

 

 

周囲を囲うわけですが、今回は紙パックドリンクを利用しました。

上の状態で、紙パックを押し付けてカット線を付け、この線に沿って

大き目のへらなどで、やや小さくなるように周囲をカットします。

アクリル板で囲ったり、リブロックで囲うこともしますが、今回は面倒だったので...。

 

 

 

 

 

紙パックで囲んだ状態。周囲に隙間が見られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

隙間を先ほどのスパチュラを使って粘土を補充して埋めていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

粘土表面に要所に穴を作ります。

この穴は後で、シリコン型を合わせる時の位置ズレ

防止穴となります。

 

 

 

 

 

 

今回は型取り用のシリコーンに東芝のシロプレンを用いました。

初心者向けで、低粘度で気泡抜けがいいです。

他に信越のKE111なども使いますが、やや硬いので

今回の条件にはこっちのほうが向いていると考えました。

信越の硬化剤(CAT-RM)は東芝の硬化剤としても使えました

旭化成ワッカーの硬化剤はアルコールのようなタイプなので流用できない

かも知れません。

硬化剤って結構、先になくなっちゃうんですよね。

混合比は、シリコン100に対して1(重量比)です。

このメーカーの硬化剤は滴下数で目安が図れます。4滴で0.1グラム。

シリコーンを軽量します。

家庭用のデジタルキッチンスケールで量りました。

紙パックの1辺が6cmなので厚さ2cmとして、

6×6×2=72cc。シリコーンの比重(1.12)を考慮して

少し多めに量ります。

 

 

 

 

軽量したシリコーンに硬化剤を滴下したところ。

矢印のように、硬化剤は淡青色です。

 

 

 

 

 

 

 

しっかり混ぜてしばらく放置します。この間に巻き込んだ

気泡が浮いてきます。あまり長時間放置すると硬化が開始されるので

ほどほどに。シリコーンの種類によってポットライフ(可使用時間)が

違います。今回のものは30分。

 

 

 

 

 

流し込み。スプーンなどで、蜂蜜の糸を引くように細長〜くして

落とします。この細長〜くすることで含まれる気泡をある程度除去できます。

 

 

 

 

 

 

 

丁度いい感じで流し込み終了。

後は硬化を待つ。

硬化時間は23度で16時間となってます。

1日目終了。

2日目につづく....。

 

 

 

 

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